SMSで送ることができる文字数は?絵文字や格安SIMについても
電話番号だけで簡単にメッセージを送信することができるSMSですが、最も気になるのは送信可能な文字数についてでしょう。送信可能な文字数を超過すると、送信エラーが起きてしまいます。キャリアや機種によって送信可能な文字数は変わるので、自分の携帯が何文字まで送受信できるのか知っておく必要があるのです。また、一斉送信のサービスを選択する際にも送信可能な文字数は大きな判断材料となるでしょう。 ここでは、送信可能な文字数や絵文字、また格安SIMの場合どうなるのか、について詳しく解説します。
- 目次
大手キャリアから送信可能なSMSの文字数について
まず、大手キャリア(docomo、au、SoftBank)のSMSで送信可能な文字数について解説します。各公式HPでは以下のように説明されています。
docomo | au | SoftBank |
---|---|---|
かな(全角)670文字 英数字(半角)1530文字 |
かな(全角)670文字 英数字(半角)1530文字 |
かな(全角)70文字 超過分は分割されて、合計で最大670文字 |
3社ともに最大「かな(全角)670文字、英数字(半角)1530文字」であることがわかります。 かつては、他社キャリア宛てに送信可能な文字数は全角70文字とされていました。しかし、2019年9月10日から他社キャリア宛てであっても全角670文字が送信可能となりました。 それでは、キャリア別に詳しくみていきましょう。
docomoについて
docomoの公式HPでは、「SMSでも絵文字を送信することができます。他社ケータイとも絵文字対応機種であればやりとりできます。」と明記されています。この絵文字については、後ほど詳しく解説します。
文字数について詳細な記述はありませんでした。
auについて
auの公式HPでは、機種によって送信可能な文字数が異なると記載されています。
「2017年5月以降発売の4G LTEスマートフォン / 4G LTEケータイ / iPhone(iPhone 4S除く)」では先ほど説明した通り、「かな(全角)670文字、英数字(半角)1530文字」ですが、それ以外の機種である場合、「かな(全角)70文字、英数字(半角)160文字」です。また、一部端末では全角50文字(半角100文字)ずつ分割して受信されます。
SoftBankについて
SoftBankの公式HPでは、文字数を最大670文字としておりますが、「70文字を超える分については、分割して送信される」と記載されています。70文字を超えるメッセージについては、2通以上に分けて送られるということです。
また、他社キャリア宛てに70文字を超えるメッセージを送信したい場合、機種によっては設定が必要となるものもあります。
◆iPhoneの場合…設定変更せずに利用できます。
◆Androidの場合
●「+メッセージ」アプリバージョン10.2.11以降
「マイページ」>「設定」>「メッセージ」>「連結SMSで送信」をONで利用できます。
●「SoftBankメール」アプリバージョン8.0.0以降
「設定」>「共通設定」>「連結SMSで送信」をONで利用できます。
●Android 4.4.4以前の一部の端末では利用できません。
自分の携帯がどれに当てはまるか確認し、設定することが必要となります。わからない場合は、SoftBankのカスタマーサポートに問い合わせてみましょう。
格安SIMから送信可能なSMSの文字数について
そもそも格安SIMとは?
格安SIMとは、格安の料金で利用できる通信サービスです。大手キャリアに回線を借り、通信サービスを提供しており、こういった会社をMVNOといいます。MVNOには、楽天モバイル・UQmobile・mineo・OCNモバイルONE・LINEモバイル等があります。
ではなぜMVNOの提供するSIMは格安なのでしょうか。大手通信キャリアは、回線をつなぐために自費でアンテナや基地局を立てたり、通信設備に投資をしたりしています。そのコストが、携帯の通信料に含まれているのです。しかし格安SIMは、自社の通信設備を持っていなく、設備投資や人件費にお金をかける必要がないため、通信費を安く提供できるというわけです。
また、格安SIMはほぼ全てがMVNOですが、Y!mobileはMVNOではありません。Y!mobileはSoftBankの回線のみを利用したサービスを提供しています。
格安SIMではSMS機能はオプション
大手キャリアでスマホ・ケータイを契約している場合は、SMS機能が必ずついてきます。しかし、格安SIMの場合はSMS機能を付けるかどうかはオプションとなっており自分で決められるのです。
ここで、「SMSを送信することはないから、SMS機能はいらない」と考えてしまうのは危険です。なぜなら、SMSは本人認証に使われることが非常に多いのです。SMS機能の月額料金は150円前後ですし、格安SIMでは、その値段が気にならないほど通信料が安くなるので、SMS機能をつけておくことをオススメします。
格安SIMから送信可能なSMSの文字数について
それでは、本題の格安SIMの文字数について詳しく説明します。各公式HPでは以下のように説明されています。
格安SIM提供会社 | 最大文字数 |
---|---|
Y!mobile | かな(全角)670文字 英数字(半角)1530文字 |
楽天モバイル | かな(全角)70文字 |
UQmobile | かな(全角)70文字 英数字(半角)160文字 |
mineo | かな(全角)670文字 英数字(半角)1530文字 |
OCNモバイルONE | かな(全角)670文字 |
LINEモバイル | 掲載なし |
※2020年8月現在
どの提供会社も670文字まで送信できるわけではないようです。また、同じ提供会社の中でも、機種によっては最大70文字までしか送信できないということもあります。自分の携帯がどちらなのか確認したい場合は、各提供会社のカスタマーセンターに問い合わせてみましょう。
SMSで絵文字は送信できるの?
SMSでは絵文字を送信することはできますが、絵文字の種類によっては受信側でうまく表示されない場合があります。
2014年5月に、大手キャリアが絵文字の数と種類の共通化を図りました。他社キャリア宛てに絵文字を送信した際に、正しく表示されないという問題を解決するためです。しかしこれはガラケー時代の問題を解決しただけで、スマートフォンが普及した現在では、また違う問題が発生しています。
その違う問題とは、スマートフォンのOSによって絵文字のデザインや種類が変わるようになったことです。そのため、例えばiPhoneからAndroidに絵文字を送った際、Androidでは文字化けしてしまう可能性があります。これは特にiPhoneから送る際に起きやすい現象です。なぜならiPhoneには「機種依存文字」と呼ばれるiPhoneでしか表示されない絵文字が多いことが原因にあります。異なるOS間で絵文字がうまく表示されないのはSMSだけではありません。メールやLINEでも同様です。どうしても絵文字を送信したい場合は、相手のOSに対応している絵文字を選んで使用することをオススメします。
また、SMSで絵文字を送信する際は、1つの絵文字が1文字分に相当するわけではないので、最大送信文字数が変わってきます。上限を超えてしまってSMSが届かなかった、ということがないように注意しましょう。
SMS一括送信サービスで送信可能な文字数について
法人向けにSMS一括送信サービスを提供している会社もありますが、一斉送信の場合の送信可能な文字数はどうなるのでしょうか。
個人間のSMSをやりとりする場合、多くのキャリアで2019年9月10日から全角670文字が送信可能となりましたが、全ての一括送信サービスで全角670文字まで送信可能になったわけではありません。提供している会社や送信先のキャリアによっては、最大文字数が少ない場合もあります。とはいえ、文字数が限られていても、機能面で少ない文字数をカバーできていることもあるのです。たとえば、短縮URLが発行できたり、自動でメッセージを分割して送信できたりする機能があります。短い文章でも効果的に利用ができるような機能が充実しているのです。
SMS一括送信サービスを利用する場合は、文字数だけではなく、自分に適した機能が充実しているかも検討材料に入れることをオススメします。
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→詳しくはこちらまとめ
- SMSで送信可能な最大文字数は、大手キャリアの場合は基本的に全角670文字ですが、機種によって異なる場合もあります。
- SMSで送信可能な最大文字数は、格安SIMでは提供会社によって異なる場合がありますので、各会社の公式HPを調べて確認しましょう。
- SMSで絵文字の送信は可能ですが、正しく表示されないこと、送信可能な最大文字数が変わってしまうことがあるので、絵文字を使用する際は注意しましょう。
- SMS一括送信サービスでは、送信可能な文字数が少ない場合もありますが、少ない文字数でも効果的に配信できる機能が充実していることもあります。